本物を求める

昨日は、防府市の原工務店さんに行ってきました。
原社長は、この業界で私が尊敬する人物で、木造住宅の本物を追及し続けています。
原社長が今熱心に取組んでいるのが、木材を自然に乾燥させる「バイオ乾燥機」
現在流通している乾燥材は、高温で強制的に乾燥させたもので、含水率は下がりますが、割れが木材内部に生じたり、仕口での強度が自然乾燥材より劣るなどデメリットがあります。
そこで、原社長は木材に負担をかけない低温(35℃)でのバイオ乾燥に着目し、乾燥のメカニズムは良く分からないまま導入されました。昨日乾燥機に入ってみると、丁度サウナに入っているような感じで、100℃で乾燥させるよりも木材への負担が無いことを実感しました。
約10日程度で含水率も10%台まで下がっているようですし、木材の変形や割れも少なく、さらに木材の脂分も抜けていないため、桧材の匂いや艶もしっかりと出ていました。
夜、一杯飲みながら話を聞くと、「ワシは木が大好きなんじゃ、一日中木と一緒におって話をしたいくらいじゃ。」と言っておられましたが、今の家作りについては「ワシの作りたい家を、お客が望んでおらん。ハウスメーカーのような家を作ってくれと言われたら、作らにゃいけん。」と、思うようにならない現状も話をしてくれました。
しかしながら、今の原工務店が成長してきたのは、原社長の一途な「木造で良い家を作る」と言う強い思いがあったからに違いありません。
私も、益々「住んでみたくなる家・欲しくなる家」を作りたくなってきました。
IMGP0421
IMGP0424

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする