トイレの変化は社会の変化

86d1d311.JPG最近、公共の建物や、高速道路のサービスエリアなどでオストメイト対応型トイレの設置が進んでいます。
オストメイトとは直腸癌や膀胱癌などで人工肛門・人工膀胱を保有している人を言い、オストメイトの人は括約筋がないため便意や尿意を感じたり,我慢することができないため,便や尿を溜めておくための袋=「パウチ」を腹部に装着しています。パウチに溜まった排泄物は一定時間ごとに便器や汚物流しに捨てる必要があります。このときに,パウチや腹部を洗浄する必要があり、その洗浄設備が付いているトイレがオストメイト対応型トイレと言われています。
このように、オストメイトの方は、そのような処理が必要なため外出が困難でしたが、冒頭のように、公共の建物などに設置が進み、公共の建物にオストメイト対応型のトイレがあることを道路標識でも表示されてきています。
私も、地元自治体での設置計画・施工に3年前から関わり、福祉センターや市民会館への設置をしました。
写真(最近施工した市民会館のトイレ)のように、以前は障害者用トイレ(車椅子使用者)という表示が一般的でしたが、近年では、上記のようなオストメイトの方や、車椅子の方はもちろん、乳児のオムツ替えや、高齢者など多目的なトイレへと変わってきています。
このように、トイレの変化を見てみると、社会の構成の変化を手に取るように感じる事ができます。

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