伝統的建築工法

 現在の建築基準法施行令第42条では、布基礎を設け土台を設置し基礎に緊結しなければならないと記載されております。
但し書きで、柱を基礎に緊結した場合と平屋建て50m2以下の建物は除外されていますが、歴史的建造物を見てみると、殆どの建造物は伝統的建築工法で土台などありません。
先月見てきた富岡製糸場の建物も、木骨煉瓦建築と言う名がついた建物でしたが、基礎束石の上に太い柱が乗り、土台はありません。木構造の横連結は梁でつながっておりました。
先日の金刀比羅神社の本宮も社寺建築ですから、基礎石の上に建築されています。
現在の建築基準法は、強固に一体化させ地震の揺れに耐えるという耐震的考え方
伝統的建築工法は、揺れを吸収する免震的考え方です
と前置きしたうえで、延々と美しさを保っている建造物を見るたびに
建築基準法に対して???となる私です。
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