13年前に外壁の塗装工事をさせていただいたお宅から、バルコニーの壁が膨らんだり剥げているとの電話
お伺いしてみると、バルコニーの腰壁の外側はみみずばれのような膨らみがあり、内側は塗膜が剥離し下地のボードまで腐蝕している
笠木から水が入ったにしては広範囲に腐食や膨らみがあるので何故だろうと不思議に思っていました
復旧は外側からサイディング貼りが適当かと、板金工事をしてもらっている児玉さんに現場を見てもらったら「社長、これね笠木をシーリングして空気が抜けれんけえ、壁の中で結露してこうなったんよ!これまでも何回か直したことがある」と原因を解明。
確かに、塗った塗装材は通気性が低い材料なのでみみずばれのような膨らみが出たんですね!
近年では、壁体内結露については断熱の観点から言われるようになっていますが、当時はそのような認識がひくかったため、笠木をシーリングしてしまったのでしょう。
また、バルコニー下の部屋がリビングだったので冬季は常時暖房され温まった空気がバルコニー腰壁に上がり外気で冷やされ結露してしまったのでしょう。
壁の中に空気を通さない気流止めなどの対策の重要性がよく分かります