先日本屋に立ち寄った時「栗林中将」の名前がつい目に留まったので買っていた本を、今日、東京からの帰りの飛行機の中で読みました。
硫黄島での戦争がいかに激しいものであったなど知る事も、また興味も無かった私ですが、この本を読んでいかに凄まじいものであったかを少しばかり知ることが出来ました。
大戦の末期、本土直撃を防ぐため、この硫黄島を死守すべく「栗林中将」が指揮官として赴任、戦況とアメリカの国力を十分に把握していた彼は、無謀な戦いと知りつつも、大本営の指示に従わない自ら考えた戦い方で、三日で制圧できると考えていたアメリカ軍に多大なる損害を与え、最後には、この島で戦死されたのでした。
最後栗林中将に仕えていた将校が、日本に向いて自決する下りでは、思わず涙が出そうになってしまいました。
栗林中将の現場で培ってきた経験と高い能力が、将校たちにやる気を起こさせ、そして、日常的に現場の一兵隊までにも声を掛けるなど、彼の高い指導力がアメリカ軍を恐れさせるほどの戦いとなった訳です。
この指導力は企業経営となんら違いが無い訳で、読み終えて「栗林中将」から貴重な教えを戴いたように感じております。
明日は、お客さまとのバスツアーで江田島に行ってきます。
先人の思いに少しでも触れることが出来ればと思っている次第です。