我が家の代々の墓地は、駐車場から坂を下り、足場の悪い道を歩いていかなくてはなりません。
墓石は五つもあり、しかも、墓地の後ろは竹林で、十数年前には竹の子が墓石を浮き上がらせる事なんかもあったりと、掃除や手入れも大変でした。
わが両親も足が弱り、母は10年前から、父も3年前から墓参りができなくなっていました。
そこで、車が墓地の近くまで行ける、姉の寺が管理している墓地に移転しようかと、半年前から検討しておりましたが、ようやく新しい墓も出来、先日、今の墓地を解体し、お骨の取り出しに立ち会いました。
何と、先祖代々の墓と書いてある墓石を開けてみると、そこには小さくて古い墓石が何個か入っており、解読は難しかったですが、河野と言う文字は読み取る事はできましたが、下の名前までは読み取れませんでした。
多分、私の祖父が墓を整理した時にまとめたのではないかと思われますが、祖父が生きていれば先祖の色んな話が聞けたのではと思えてきます。
何代もの前の祖先が生きていた証を見ると、今自分が生きている、生かされている事に、祖先の皆さんのお蔭と自然と手が合わさりました。