20年前に大規模改修を行った際に施工したカラーベスト
5年前、太陽光パネル設置の際に上塗りの塗装を行っていました。
この度、外壁の塗装を行うので屋根に上がってみると、いたるところでカラーベストの表面が剥離しており、上塗りの塗装ができる状態ではなくなっていました。
不審に思い調べてみると、ニチハ製のパミールと言うカラーベストで全国的に同様の不具合が多発していて、かなり問題化していることが分かりました。とは言え、施工してから20年経過しているのですからメーカーに言う訳にも行かないので、改修することとしました。
検討の末、ガルバニウム鋼板でのカバー工法で行うこととしました。
カラーベストの劣化状況はこのような状況
施工の方法は、まず太陽光を固定していたビスの穴を塞ぐなどの下処置
そして既存のカラーベストの上に粘着性のルーフィングを貼ります。
このルーフィングの上にガルバニウム鋼板を施工します。
ガルバニウム鋼板のメリットは、まず金属板ですので軽量であるの耐震性に寄与し、かつガルバニウムが耐候性に優れていることです。欠点を言えば塩害に弱いこととで、焼瓦のようにメンテナンスフリーではありません。(まあ、焼瓦も漆喰の劣化がありますのでメンテナンスフリーとも言いにくいのですが)
今回は、断熱材付の横張りを施工しました。
そして、完成後の外観は
屋根塗装の依頼を良く受けますが、今回のカラーベストであったり、セメント系の瓦などは塗装できないケースもありますので、事前の確認がポイントとなります。