10月27日に兵庫県三木市にある防災科学技術研究所(E-ディフェンス)の倒壊実験で、長期優良住宅レベル(耐震等級2)の木造3階建てが倒壊した。
これは日経新聞でも報じられたため、かなりの反響を呼んでいる。
と言うのも、国が示した長期優良住宅の基準がこのような結果になってしまった事への国民の不信。基準法に基いて設計を進めている我々作り手にとってもこの基準で良いのかという不安・不信は大きい。
耐震診断においても一般診断と、確認申請で行う4分の一分割法による耐力壁のチェックなどは統一されておらず、いかがなものかとの思いも強い。
今回の倒壊は木造3階建ての実験で、特にN値計算による柱頭柱脚の接合部が強いほうが倒壊したと言う事にも驚く。
改めて、木造建築物のありかたを、昔からの伝統的工法を見直し、接合部を剛接合に持って行く考えを見直す事なのかも知れない。
勿論、現在の基準を否定するものではないが、木造建築物の難しさを改めて感ずる。
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