先日買い物についていき、何気に鮮魚コーナーで魚を見ていると、私でも雑魚釣りで見慣れた「青ぎざみ」があったので、幾らぐらいするのかと見てみれば、2匹で318円
主婦感覚ではなく、私の感覚では「安い!」
青ぎざみはこの辺りでも釣れますが、私的には今旬のキスに比べれば釣れると結構嬉しい魚
そこで、小売りの鮮魚の価格設定を調べてみると、この魚を捕った漁師の取り分は売価の1/4
ですので2匹で80円ほど
すると1匹当たり、たったの40円ということになり、チョットショックです
では、他のコストはと言えば、流通や仲買のコストが40%
そして小売りが35%程度だとのこと
そう聞けば、なるほど仕方がないなあと理解でき、自分も業界は違えど事業をやってますので、それぞれのコストも十分に理解できますし、なかなか儲かるものでもないことも分かります。
我々の業界の健全経営の指標である経常利益率は売り上げに対して3%以上
一つ一つの仕事を確実に堅実に、この僅かな利益を確保するために予算を立て、現場はミスをしないように、そして出来上がった仕事をお客様に喜ばれて初めて利益が残るわけですから、日々の仕事は薄氷を踏むような事のようにも思えてきます。
かと言って、余裕のある価格設定をすれば他社との価格競争もあるわけですから・・・
同じように、漁師さんの取り分を増やせばそのまま売価に跳ね返るわけで、そうなれば安い魚を消費者は買い、あわれ「青ぎざみ」は売れ残る運命に
かように価格設定は難しいものだと、美味しそうな「青ぎざみ」を見て考えさせられます。
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