浴室リフォームのポイント

今日は浴室リフォームのポイントについて

近年の浴室リフォームは性能の良いユニットバスが主流となっておりますので、誰が施工しても同じものを使えば同じ仕上がりとなってしまい、違いが分かりません。

しかしながら、その見えない所に大事なポイントがありますので、その事例をご紹介します。

まずは着工前、一般的なタイル張りの浴室です。

ポイント1:補強

この浴室を解体し、入口を引き戸に変更するために袖壁と柱を撤去し、補強を行います

この補強用の横架材をマグサと呼びます。このマグサの上に柱が乗っているのが見えるでしょうか?この柱の荷重をマグサが支えます。さらに柱とマグサを金物で補強しているのも分かりますね!

さらに骨組みが出ている状態の時に、土台と柱を金物で緊結することで、地震でのゆれによる柱の引き抜きを防ぎます。

ポイント2:断熱

そして断熱材の施工。この断熱材もただ単に入れれば良いという事ではなく、隙間なく充填すると共に、この浴室内に外気が入らないように外気との遮断も大事な施工です。基礎などが開いていて、床下から外気が入るようになっていると、このようにいくら断熱をしていても、床下から冷気が入り、浴室によって温められた空気は天井裏へと上がり、結露を起こすことにもなりかねません。

さらに、暖かいユニットバスなのに冬季には天井で結露が起こり、冷たい水滴がポツリと落ちてくるのも外気がユニットバスの周りに入ってくることが原因なのです。

ポイント3:給排水工事

この給排水工事も見えない部分での施工ですので、既存の配管から接続する工事も行われているようです。

特に銅管を使用している給湯管では、20年以上経つと銅管にピンホールができ、そこから漏水することが頻発しています。給水管においても、30年以上の家屋では鉄管が使用されていることもあり、取替が必要なケースも多々見受けます。

ですので、写真のように給水・給湯管は樹脂管にて新たに配管し直すことがポイントです。

このように、浴室リフォームにおいては 1.構造 2.断熱 3.給排水管 と言う見えない部分の施工をキチンと行えるかが、後々安心して快適に使える浴室となるという事がお判りいただけましたでしょうか。

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