屋外階段手摺工事のポイント

先日、公民館のアプローチにある階段に手すりを取付けましたので、工事のポイントを説明させていただきます。

2段の階段で蹴上が20cm踏み面が38cmです

この左側に手すりを取り付けます

設置要領は下図

取付状況はこのようになります。

施工方法は、階段の端部で手すりの高さが80cmになるように計画し、柱はダイヤモンドコアなどでタイル部に80φの穴を25cm以上の深さであけ、柱をモルタルで固定します。翌日、モルタルが固まったところで、手すりを取付て完成となります。

まず、ポイント1:手すりの形

手すりの端は、必ず下に折り曲げたR状にします。理由は、端部が真直ぐな棒状のままですと、袖口が引っかかることがあり転倒する原因となります。特に、降りる時に転倒すると大けがにもつながりかねないので、端部の処理は必須です。

ポイント2:手すりの高さ

上の写真のように踏み面の端部で高さを80cmとします。この踏み面は奥行きが38cmもありますので、踏み面の奥の位置で高さを80cmに設定してしまうと、上の図を見ていただいたら分かるように、端部では20cmも低くなってしまい、踏み面の中心で設定しても10cm低くなってしまいます。

少しばかり低い手すりは、上がる際には前方を握るのでそれ程気になりませんが、下がる際には、体の横で手すりを握りますので身長にもよりますが、10cm低くなると握りにくくなって使いづらい手すりとなってしまいますので、特に高さに関しては基準の位置がポイントとなります。

手すりは、人が安全に移動するための物ですから、強度だけでなく設置高さなど事前に検討することが大事です。

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