時々依頼をいただく、床の間に仏間を作成した事例です。
新築する時には、実家に仏壇があり仏間は不要だったのですが、実家のご両親が亡くなられて仏壇を引き取らなくてはならなくなったりして、仏間が必要になる事が多いようです。
さて、今回の事例はハウスメーカーで30年前に建てられた軽量鉄骨造のお住まいです。
6畳の和室にある一間の床の間に仏間を作成ました。
着工前は下の写真のように、左側に絞り丸太の床柱があります。この床柱の右側に仏間を作る計画ですが、通常であれば仏間の右側に床柱を設けますので、新たに床柱を設けると床柱が2本となってしまうためお施主様と検討の結果、この床柱を撤去して行うこととしました。
撤去した様子です。
軽量鉄骨造ですので、木構造が全くありません。
下の写真、床の間の床の部分を見ていただくと、床框・床板をカットしているのが分かります。この残った部分はそのまま床の間として利用します。
床框に傷がありました。これはかなり前に娘さんが何か重たいものを落として付けた傷だとのこと、修復材で補修しました。
廿日市店担当の大工さんがリペアできるとのことでやってもらいましたが、どこに傷が合ったのか全く分らないほどきれいになってます。
施工中は隣室がホコリなどで汚れないように開口部はこのように養生します。
以上の工程を経て完成です。
新しい床柱は黒檀(シート張りです)にしましたので、床框と色合いが揃い引き締まった感じの床の間となりました。また、仏間の上部に施主様のご要望で天袋を設けています。仏壇の上に天袋があることでアクセントとなり、全体としてバランスの取れた仕上がりとなりました。
畳は縁無し畳に新調し、襖・壁紙も張り替え、照明器具も取替えましたので、明るくてスッキリとした和室に生まれ変わりました。
工期:2週間 費用:80万円(税込)