バリアフリー工事:岩国市

お寺のバリアフリー工事の紹介です。

お寺に出入りされる方はご年配の方が多くいらっしゃいます。しかしながら、お寺の建物は一般的に古く、段差の多い建物。

今回バリアフリー工事をさせていただいたお寺も、本堂に上がる階段の両サイドには欄干がありますが、上がるための手すりの役目とはなりません。

葬儀などの行事の際には、この階段を上がり、靴を脱いで本堂に入ります。

この階段も、踏み面は狭く高さもあるので、足腰の不自由な方には上がるのも大変ですし、最上段で靴を脱ぐのも大変危険です。

そこで、両サイドだけでなく、右側には両手で手すりを握って上がれるように手すりを取り付けました。まだ階段には敷物がありませんが、階段の手前で靴を脱いでもらってから上がっていただくようにしました。

また、この本堂入り口の横にも出入り口があり、ここにはさらに上がりやすいように、手すりと式台がセットになった既製品を設けました。

この手すりと式台のセットは、土間や壁に固定するのではなく、鉄製の重量のある下板で手すりなどを動かないようにしています。写真のように、固定する壁などが無い場合に有効です。

この出入り口の手前は緩やかな階段で、境内敷地と段差ができ、手すりだけでは不安なので転落防止柵と手すりを一体化したものを取り付けました。

手すりの柱などを既存のコンクリートに取り付ける施工は、解体して埋め込むのではなく、専用の機械でコア抜き75φを行い、そこに柱を埋め込みます。

このように、綺麗に穴をあけることができ、柱取付後の補修もきれいに仕上がります。

別の階段にも同様に手すりを取り付けています。

以上のように、手すりを取り付けたことで、安全に階段等上がり降りができるようになったと喜んでいただきました。

この手すりの取付のポイントは、手すりの高さ

一般的には階段の踏み面から75cm~80cmと言われています。

不特定多数の方が出入りする場合は、この寸法で施工することとなりますが、使う方が特定する場合、その人の身長によって高さが変わりますので、事前の確認がポイントとなります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする