インスペクション

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知り合いの不動産屋さんから、中古住宅のインスペクションの依頼を受け、現地調査・報告書を作成しました。
通常の私たちの仕事は、その建物の劣化具合とお客様の要望などを勘案して計画を立てます。ですので、自らが計画するための調査と言うスタンスで現地調査を行いますが、今回は第三者に客観的な視点から建物について報告すると言うことですから、目視できる範囲は隈なくチェックをしました。
築18年の2×4住宅
有筋の布基礎に防湿コンクリート、床下断熱は発泡ウレタンでしっかりと固定されておりました
給湯配管もヘッダー工法で行っており、18年前としては最新の施工法を取り入れた施工
雨漏れなどの雨水の侵入は見受けられず、内装等の劣化は、経年と仕様による劣化
ただ、基礎にクラックスケールでチェックすると5mm以上のクラックが一カ所あり、床下から確認すると内側でも同じ個所でクラックがあり、クラックが貫通していました。
インスペクションのチェックシートに基づいて報告書を作成し、不動産屋さんに説明し渡しました。
国交省の指針にも、インスペクションは「基礎、外壁等の住宅の部位毎に生じているひび割れ、欠損といった劣化事象及び不具合事象(以下「劣化事象等」という。)の状況を、目視を中心とした非破壊調査により把握し、その調査・検査結果を依頼主に対し報告することである。 」と記されております。
つまり、劣化具合を判定したり、原因や改修方法等について検討することではないと言うことです。
要は、この建物は現在こんな状況ですよと言うことを分かり易く報告することで、この報告に基づいて中古住宅を購入する時の判断材料にし、中古住宅の流通を活性化させようとしているのです。
まあ、今回の建物を長く使うためには、基礎のクラックの補修と、屋根材の劣化が進んでいるので早急に塗装をすることが望ましいと言う所感ですが、その事は書けませんので口頭で伝えた次第です。
アクセス旧伊藤邸

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