プロとして

先日浴室リフォームの完工検査に伺ったM様邸。
数年前に、キッチンとオール電化を他社でリフォームされていた。
そのリフォーム会社とはトラブルが多かったそうで、そのキッチンの排水詰まりの修理を対応した弊社に、浴室リフォームを依頼していただいたとのこと。
キッチンはそれなりに出来上がっていたが、屋外を確認に回ると、エコキュートからの配管が無造作にされており、基礎を開けたままとなっていた。(何故開けたかは不明)
リモコンの配線など固定せずに格子に絡ませていたので、弊社の方で直せるものは直したと担当者が話してくれたが、なぜこんな仕事したのかと情けない気持ちで一杯になった。
そのリフォーム会社は10年程前にリフォーム部門を立ち上げ、急速に業績を伸ばしたものの、スタッフが未熟なためクレームが多発し、今では縮小して続けておられると聞いたが、立ち上げ時に、リフォームという仕事は専門性の低い、誰でもできる仕事と思われたのだろうか?
分業が確立されている新築よりも、住まいの全てを対応しなくてはならないリフォームの方が建築の工法・住宅設備・エクステリアに至るまでの広範囲な知識と経験が求められる。
弊社も今に至るまで決して平坦ではなく、様々なクレームやトラブルも経験してきた。そして、リフォームの実務者を育てるには10年もの年数がかかることも分かった。
これからも、市場が拡大すると言われているリフォームには多くの新規参入があるだろうが、その未熟な者たちがトラブルやクレームを起こして行くのかと思うと本当に胸が痛む。
建設業法の改正も必要だが、消費者も広告に惑わされるのではなく、有資格者であるかなどを見極める目も持ってもらいたい。
決して安い買い物ではないのだから。

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