家族の死

家族と言っても、親兄弟や妻子供が死んだ訳ではありません。
17年前から飼っていた猫が口内炎で弱り、昨日亡くなったのです。
この猫は、事務所の屋根裏で生まれ、運悪くいや、運良く壁の間に落ちて泣き叫んできるところを助け出し、買い手もいないため我が家で飼った猫なのです。
生来の臆病な性格が幸いして、我が家の敷地から出ることも無く、自分のえさを他の猫が食べていても、ただただ傍観しているような猫でした。
私のアトピー性皮膚炎が悪化し、原因を調べると「猫の毛」であることが分かり、家族会議で、私が出るか猫が出るかの協議の末、僅差で私が残ることとなり、それ以来猫は外で飼われておりました。
まあ、外で飼ったことで適度な運動もし、ストレスも余り無い穏やかな生活だったのか、動物病院の先生も驚くほどの生命力を持った猫でした。
私の父が、この猫を可愛がっていたものですから、少々昨夜は落ち込んでいた様子でしたが、このように家族に可愛がられたこの猫は幸せな猫だったのでしょう。
合掌

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